おもいで停留所

おもいで停留所

「おもいで停留所」は昭和25年、中学校卒業後にバスガールとなった麻紀が主人公の物語。
短編読み切りになっていて、全11話掲載されています。

ちなみにバスガールとは車掌のこと。

いまはバスに乗れば、自動で切符が出てきますし、料金の支払いも運転手さんの横に備え付けてある機械で行えます。
ドアも自動ドアですから、車掌が乗る必要はありません。

ですが戦後間もないころのバスは、切符の販売やドアの開閉、誘導やバックの確認をする必要があったのです。
その役目を担っていたのがバスガール(車掌)です。

本の内容

17歳でバスガールとなった麻紀が、バスの車掌として働きながら様々な問題に巻き込まれ、首を突っ込み、そして解決していく物語。

元華族や闇市、やくざの親分など、様々な身分の人たちと関わっていくところも見どころの一つ。

一番の見どころは、時代を感じられるところ。

バスガールを通じて、戦後の日本がどういった社会だったのかを、少しだけ感じることができます。

おもいで停留所

上のシーンは、「夜10時までしか女性は働いてはいけない」という決まり破った麻紀と運転手を、自分の都合で見逃そうとしている労基署のおじさんに、食い下がっているところ。

食い下がったことで罰を受けることになるのですが…。

女性が夜10時までしか働けないことにまず驚きました。
そんな時代もあったんですね。

感想

時代を知るという意味で面白い作品。
踏切の誘導や左右の確認をバスガールが行っている姿を見ると、「今とは全然違うんだな」と思うのです。

秘密を守ること、個人情報を守ること。

今では「当たり前」だと考えられていることが、昔は当たり前じゃなかった。
それが原因で、ひどい目に合った方もいるようです。

戦後の日本がどういう社会だったのか、少しだけ知ることができるマンガですね。