30代後半で未経験の仕事に転職するには

30代後半で未経験の仕事に転職するには

30代で未経験の仕事に転職するのは、一般的に難しいと言われます。
ですが不可能ではありません。
実際に30代後半で未経験の仕事に転職している方は大勢います。

ただ難しいだけです。

未経験の仕事への転職は、大きく分けて次の3つがあります。

  1. 異業種同職種への転職
  2. 同業種異職種への転職
  3. 異業種異職種への転職

(1)の転職はそれほど難しくありませんが、(3)になるとかなり難しくなっていきます。
その理由は「スキル」や「経験」をどう生かすのか、説明することが難しくなるからです。

この記事では、30代後半で未経験の仕事に転職する場合について紹介しています。

異業種への転職は難しくない

30代で未経験の仕事に転職するとしても、未経験業界への転職ならそれほど難しくありません。
なぜなら業界は未経験でも、職種としては経験があるからです。
そして職種経験は、業界が変わっても生かせるスキルが沢山あるものです。

たとえば「経理」の場合。
日本の経理は次の7つの会計基準に沿って処理されています。

  1. 真実性の原則
  2. 正規の簿記の原則
  3. 資本取引・損益取引区分の原則
  4. 明瞭性の原則
  5. 継続性の原則
  6. 保守主義(安全性)の原則
  7. 単一性の原則

この原則は業界が変わっても、同じ原則が適用されます。
つまり異業種へ転職しても、経理の経験はそのまま生かせる、ということです。

他の職種でも同じことが言えます。
営業であれば人脈や販路、販売スキルを生かすことができますよね。

また年代を問わず異業種に転職する方は多いものです。
そういったことから考えても、異業種への転職は難しくないといえるでしょう。

難しいのは異職種への転職

30代が未経験の仕事に転職する場合、難しいのが異職種への転職です。
その理由は簡単で、今までの経験やスキルをそのまま生かすことができないからです。

たとえば経理が営業に転職する場合。
営業として必要な販売スキルや人脈、販売網を一切持っていませんよね。
すると経理経験者を営業として採用しても、ゼロから教育する必要が出てきます。

逆も同じです。

営業から経理に転職する場合、仕訳もできませんし月次処理、決算処理もできないでしょう。
営業経験者を経理として採用すると、やはりゼロから教育しなければいけません。

そのため30代が未経験である異職種に転職するのは難しくなるのです。

異職種に転職するには

30代が異職種に転職するには、現職の経験をどうやって生かすのかを、考えることが大切です。
つまり「応用」する、という意味です。

たとえば経理経験者が営業に転職する場合。
経理経験があれば財務諸表を読むことができますし、原価や売上についての知識も豊富です。
その経験を生かすことで、新規取引先の安全性をその場で確認できる、あるいは利益を確保しながら価格交渉ができる、といったことが考えられます。

営業経験者が経理に転職するのなら。
社内調整を行ってきた経験から、他部署との調整能力が高いことや、債権回収になれている、などもアピールできるでしょう。

30代が異職種に転職する場合、「未経験だけどやりたい」では採用されません。
あくまでも「即戦力」として、今までの経験をどう生かすのかを伝えることが大切です。

異業種異職種だとかなりつらい

30代が未経験の仕事に転職する場合、一番難しいのは異業種異職種への転職です。
つまり「業界経験ゼロ」「職種経験ゼロ」での転職ですね。

30代はほとんどの場合「即戦力」になる「経験」や「スキル」が求められます。
それらが一切ない状態での転職になるため、企業からすれば「賃金の高い新卒」を採用するようなものです。

なので30代で異業種異職種へ転職することは、かなり厳しいと考えてください。
とは言っても不可能ではありませんよ。
人手不足の業界では、たとえ異業種異職種の転職でも、積極的に人を採用していますから。

異業種異職種に転職するには

異業種異職種への転職でも、今までの経験やスキルをどう生かすのかを、考えることが大切です。

結局「何もできない」30代は、転職することが難しいということ。
今までの経験やスキルを応用して、異業種異職種でも企業に貢献する必要があります。

たとえば「販売スキル」「人脈」「販路」などがあれば、業界や職種が変わっても企業に貢献できるでしょう。

どうやって企業に貢献するのか。

この視点で今までの経験やスキルを見直してください。
もし何もないとしたら、異業種異職種への転職は、かなり厳しくなるでしょう。

スキルと経験の延長線上にあると考える

30代の転職を成功させるには、今までの経験やスキルを生かし、「即戦力」になると思ってもらうことが大切。
つまり異業種でも異職種でも、今までのスキルや経験の延長線上にあると考えてください。

「未経験だから、ゼロから教えてください」
という姿勢では、なかなか採用されません。

「今までの経験とスキルから、こういった貢献ができます。ですが未経験者のため、不足する部分は教えてください」
こういった姿勢の方が評価は良くなります。

あくまでも即戦力であること。
そのためには、今までのスキルや経験の延長線上に未経験の仕事があると、考えるべきです。

本当にやりたい仕事だけに応募する

30代の転職では「即戦力」が求められますが、「やりたい」という気持ちが不要になるわけではありません。
即戦力と言われると、つい「できること」だけに目が行きがちです。
ですが実際には「できること」と同じくらい「やりたい」という気持ちが大切になります。

「やりたい」という気持ちは、言い方を変えると「熱意」になります。

どのくらいこの仕事がやりたいのか。
そのためにどんな努力をしてきたのか。

こういったことを、採用担当者はよく見ています。
やりたいという気持ちが強いほど、将来大きく成長する可能性が高いことを、知っているからです。

なので「本当にやりたい」と思う仕事に応募することは、すごく大切なことになります。

仕事を辞めずに転職活動を行う

最後に30代が未経験の仕事を目指すとき、一番大切なことを紹介します。

それは、仕事を辞めずに転職活動を行うこと、です。

転職で失敗する方の多くは、仕事を辞めてから転職活動を行っています。
そして転職活動が長引いたときに、「辞めなければよかった」と後悔するのです。

仕事を辞めると「収入がゼロになる」リスクを背負うことになります。

退職してから数か月は収入がゼロでも問題になりません。
失業給付金や貯金から、生活費をねん出できるからです。

ですが転職活動が半年、1年と長引いたとき、収入がゼロのままでは貯金を崩して生活しなければいけません。
毎月お金が減っていくだけの生活を、次の仕事が見つかるまで続けることになるのです。

私も実際に経験したことがありますが、これはかなりの恐怖です。
余りの怖さについ「仕事ならどこでもいい」と、適当に転職してしまいたくなるものです。

そして転職に失敗します。

なので30代が未経験の仕事を目指すのなら、仕事を辞めずに転職活動を行うことが大切です。