「ゼロから始める魔法の書(ゼロの書)」はメディアミックスで人気のライトノベルをもとにした派手なエフェクトで強烈な魔法を撃ちまくる、セミオートバトルRPG.
プレイヤーは主人公の半人半獣の戦士「傭兵」となり、泥闇の魔女「ゼロ」の護衛として「ゼロの書」を手に入れたら人間に戻してもらうことを条件に、一緒に旅に出る。
一緒に旅に出ると言っても、魔女が怖すぎて半強制的に連れていかれるのですが。
ゲームはシナリオ消化式で、ストーリーに関係なく1つのシナリオに1回はバトルがあります。ストーリーに関係なく。
セミオートバトル
バトルは一般攻撃は自動、スキルはプレイヤーが任意のタイミングで発動するセミオートバトル。画面左下のオートアイコンをタップすることで、スキルもオートに切替え、完全オートにすることも出来ます。
特徴は、別キャラクター同士でもスキルを連続で発動することが出来ないこと。誰かがスキルを発動すると、次の発動まで全てのスキルにクールタイムが発生します。それとは別に、スキル事のクールタイムも存在しています。
スキルの威力が高すぎるからかもしれませんが、ちょっと変わった仕様ですね。また、オートで行われる一般攻撃は、ターゲットを指定することが出来ません。
しかも! あと一撃で倒せる! と言う敵がいても別の敵を攻撃し始めたりします。この辺の仕様は何とかならないものかね…。
強烈なスキル
連続で使えないだけあって、スキルは超協力!★5だとド迫力の演出を見ることが出来ます。
魔法を詠唱するキャラクターのカットインから…。
業火を召喚!炎の壁に囲まれ焼かれるしかないイノシシ。
魔法の書と言うタイトルに、自分だけの魔法軍団を作ろうと言う謳い文句だけあって、高位魔法(★が多い魔法)の演出は本当に派手!だけど…ちょっと長いかも。
決戦場
決戦場ではプレイヤー同士が戦うことが出来ます。ただしオートでね。
はっきり言って強力なスキルの打ち合いです。全体回復と全体攻撃のスキルを持っていて、レベルの高い方が勝ちます。
属性とかもありますが、レベルが近いとどうしても打ち合いになりますよね。似たようなキャラクターを使っているでしょうしね。
シナリオ
シナリオは、キャラクターが全面に立って会話をする形で進んで行きます。残念なのがボイス「うーん」とか「そうか」とか、「すみません」と言った単語を話すことが多く、その上連呼されるので、あまり意味がない気もします。
結構気になったので途中でボイスのみボリュームをゼロにしました。気になる人とならない人がいるとは思いますけどね。しゃべらせるならフルボイスが良かったなー。
遊んでみた感想
印象はこれと言って可もなく不可もないRPGゲームですね。ボイスが残念なのと、ストーリーと関係のないバトルが多いことが気になりますが、それ以外は普通。
キャラクターの強化や進化もでき、どのキャラも最高レベルまで育てられるようですしね。グラフィックも可愛いですよ。
原作にはないオリジナルストーリーも用意されているので、ファンにはたまらないゲームではないでしょうか。
ただ、バトルは大技魔法ぶっ放しゲーになっていますし、演出が長すぎるので途中から切りたくなります。ボイスは一言二言しか話さないので中途半端感が否めないですね。
ストーリーを話すシーンでも、背景がもっと変わったりキャラクターの絵がさし変わったらよかったのに。「壁から大きな目がこちらを見ている」って「傭兵」に説明されるより、背景に描いた方が感情移入しやすいのにな。
とは言え、バトルはノーマルならAUTOでサクサク進むし、ストーリーも展開がすごく面白いです。今後に期待ですね。
